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  名古屋大学敷地内戦争遺跡見学会
   
名古屋大学に残る海軍工廠の遺物  2018.1.9見学会にて

 豊川海軍工廠平和公園は名古屋大学の土地の一部を購入して開設しました。本体の名大構内は昔の本野が原の面影を残す
 雑木林となっている。名大が管理していたお陰で海軍工廠の爆撃遺産が残った。名大管理地以外は工場用地となり。工廠時代
 の建物は全て姿を消した。名大構内にはタイムスリップした様に工廠の面影が残っている。
 2018年1月9日に平和公園語り継ぎボランテイア養成講座で名大構内に残る遺物の見学に行きました。


 正式名は名古屋大学太陽地球環境研究所

 工廠当時の防空壕の調査中でした。

 イザ見学へ出発! 

 正門を入って直ぐに工廠遺産はあります。

 
 薬筒乾燥所入り口
 
 薬筒乾燥所  周囲は土塁で爆発被害を抑えるようになっている。

 防空壕跡を掘削して当時の状況を調べてました。 


 深さも幅も無く塹壕の様な形状 

 高校時代の恩師の奥さんも逃げ込んだと聞く
  至近弾には全く効果がありません  ⇒
    
  防空壕マニュアルから 

 平和公園にも同様の火薬庫が見られます。


 弾薬置き場

 第二火薬庫で、展示用は第一火薬庫です。

  火薬搬出口

  太陽風研究用アンテナ 現在は名大の地球環境研究所となっています。


 こんなデカイアンテナが立っていた!

 細い線が虹のように光ってました。

原料置場


 原料置場 T 爆風で破壊された

  原料置場 U 壁に爆弾の痕が残る。

  水洗便所は川たれ流し

窒化鉛製造場


 入口のトンネルはどこも頑丈

 中の建物は爆撃でやられて何も残ってない

 500ポンド爆弾の跡


 10m程の大きな穴が残っている

 爆弾が落ちた当時はもっと深い穴だった

水槽兼プール


 水槽兼用だから結構深い

  水槽横の大きな防空壕!他の防空壕は塹壕並み!ここはデッカイ!


名大敷地内は昔の本野原の様相か? 

とにかく「昔の本野原」はこんなだったと思いました!
 
鎌倉時代の本野が原は旅人が迷うような広い広い雑木林だったそうです。
 
こんな原っぱだったから海軍が目を付けて東洋一の砲弾工場を作ったのか?補償金もめちゃ安かったと聞く。


 建物以外は藪と雑草の林で蛇さんの天国らしい!夏は入らない!

 見学の為に熊笹を刈ってくれた。