聴覚障害者(ろう者)の理解の為に     

           

 昭和50年結成の「豊川手話サークルやじろべえ」の15周年記念作成の冊子ですので、20年程が経過し    
 状況も変わっていますが、ろうあ者問題理解への一歩になればと思います。  
 なお、最後の「やじろべえ会員の絵から」は記念誌に掲載されたものではありません。

 
   聞こえないのはどちら

 
 
     豊川手話サークル「やじろべえ」
        15 周 年 記 念 誌 

 
  私が聴覚障害者です。
 

      第1章    「音」

 
  朝の音
 
  生活の音
 
  まわりの音・・・

  いろいろな音があります。
 
  地球の上は・・・

  音のない世界・・・
 

      第2章   「生い立ち」

 
  聴覚障害者(ろう者)の生い立ちを
 
  まわりの愛に包まれて

  オヤッおかしいなー
  聴覚障害に気づくのは成長してからが多かった。
  現在では脳波で検査できますので、0歳児から可能となりました。

  聞こえるようにして!
 
  教育相談から始まります
 
  母親も一緒に学びます
 
  あいうえおカードで
 
  アの発声はこのようにして

  カはこのようにして
 
  サはこのようにして
 
  タ・マはこのようにして
 
  ハはこのようにして
 
  ラ・ワはこのようにして
 
  物には名前がある
 
  言葉の組立
 
  少ない同級生
 
  遠いろう学校まで通います
 
  教育は口話法により
 
  両親も手話はできません
 
  聞こえる人との交流もなく
 
  
    第3章    「社会で」

 
  社会へ出て交流が始まります
 
  わからないことばかりで
  
  職場では
 
  職場のQCサークルでは
 
  病院では
 
  わからない言葉の洪水で
 
  難しい言いまわし
 

      第4章    「願い」

 
  わかる教育を障害者は熱望しています。
 
  卒業生の苦労を教育へ反映してほしい
 
  家族団らんも

  職場でも楽しい会話がしたい


 やじろべえの会員作の絵から 
 聴覚障害者は社会で

 
  災害の情報が入りません
 
  自治会へも参加できず
 
  結婚も認めらず
 
  日本語は難しい
 
  読み方は難しい
 
  電車はなぜ止まったの?
 
  昔はおばあさんがベビーシグナルだった
 
  昔は連絡手段がなく一晩我慢した例も
 
  筆談ではわからず
 
  苦しみも伝えられず